ハプニングも必然！？ - 村松英和デザインのBLOG

丁度1ヶ月前から進めておりましたお店のショップカードと名刺を先日納品致しました。

北野白梅町近くの焼き菓子工房COLETTEさんというお店でお一人で切り盛りされています。

BLOG「コレットのお菓子屋通信」　http://colettecolette.blog96.fc2.com/

もともと調理師としてフランス料理やヴェトナム料理を仕事されてらっしゃいました。
そして現在焼き菓子のお店とは別にアジアの屋台料理から星付きレストランのような料理まで網羅した、他にはない楽しい料理教室の準備をされています。

そこで”おひとり”でパティシエールであり講師である”ふたつ”の肩書きのある名刺と料理教室のショップカードをご提案させていただきました。
最初にお会いした際にいつものように雑談めいたヒアリングをさせていただきました。お店のこと、準備されている料理教室のこと、オーナーさんご本人のこと（そして私のことも）。

そんな話の中で出てきた、

「タッパーウエアのレトロなこっくりとした色」
「スパイスとハーブを使った料理・お菓子」
「古いポスター」
「普遍的なデザインの調理道具」

というキーワードを元にまとめました。

ショップカードの図案は料理教室でもポイントになる『「ひとつまみ」のスパイスや、ひとさじのワインで驚くほど味が変わるさま』を、スパイスをつまむ手つきとそこから降りそそがれる様々なスパイスをカラフルなドットで表現しました。

名刺はふたつの肩書きを表裏に分け、それぞれコントラストの強い色のベタで塗り分けふたつの顔を明確に表現しました。さらに名刺左上には料理教室は両手鍋、焼き菓子のお店はパンデピスというスパイスを使ったお菓子の輪郭を配し、スパイスを表す白いドットをあしらうことで一目見てふたつの肩書きがわかる表現としました。またそれぞれの面のレイアウトは統一することで見やすくしています。

ブログタイトルのハプニングの理由ですが、印刷会社に入稿直前に家庭用プリンターの設定違いで出力された色味がすごくいいとお客さんからご連絡いただき見せて頂いたらホントにきれいな色！！ショップカードは当初のヒアリング通りこっくりとした色とし、名刺の色味はそのハプニングで出力されたものを元に再度検討し決定しました。結果的にはそのビビットな色味がお店の雰囲気とは一味違うオーナーさんご本人をあらわすモダンで印象的な名刺に仕上がりました。

ハプニングも味方につけたとても楽しい仕事になりました。