アンズ舎(あんずや) その2
すっかり更新が滞っておりますが。。前回のアンズ舎さんのつづきを。
店主おひとりで運営するにはちょうどよいコンパクトな空間は、店主がイメージされていた昔の喫茶店の程よい距離間のソレに丁度良い大きさだった元ガレージ空間だったという話でした。
さてあとは元ガレージの無機質な表情をいかに払拭するのか。昨今のお店は無機質な素材感や使い古した風合いを生かしたお店がほんと多いです。個人的にそのような空間はとても好きですが、その反面空間が出来上がった段階ですでに2,30年経ったような使い込んだ風合いがあることに、時には不自然な印象を受けることも。。新しいモノや空間を時間をかけて自分色にしていく、育てていくという余地があると長い目でみて味わい深く、楽しい面もあるのになあと思ってしまします。とは言いつつ、やはり時が刻まれた風合い、時代を感じさせる造り、フォルムを見るとワクワクする自分がいます。要は古いものと新しいもののバランスかなと。
そんなことをアンズ舎さんと打合せでお話しながら、店内の通路壁をご予算の中でどう仕上げるかを考えるところから始まりました。既存の構造体でもあるALC版の目地から無機質な印象をうけるので、じゃ、ということで目地を角材に置き換えました。そうすると等ピッチでならぶ柱のようにも見え、一直線に並んでいる様はかわいらしくもきれい。そしてこの壁面は前回こちらでも書いていた通り、アンズ舎さんのお付き合いのある手づくり作家さんの商品を展示・販売を予定されていたので、その際の展示面になったり、お客さんの上着をかけるフックの下地にもなっています。
経年変化を感じさせる製材したての木で簡素な造形の造作を店内のそこかしこに施しました。コストを勘案して、全て大工さん(厳密に言うと工務店の社長さん自ら!ありがたい!!)に現場で制作いただきました。
ちいさなお店ですが、そうした工夫でいろんな場所をつくり、アンズ舎さんが探してこられた椅子やお気に入りの雑貨たちがそれぞれ居場所を見つけるようにディスプレイされています。
そんなアンズ舎さん、サイフォンで淹れられるコーヒーは、すっきりした飲み口でおいしいですよ。ちなみにコーヒー豆は中山珈琲さんのものとのこと。
お近くに来られた際はぜひお立ち寄り下さい。
アンズ舎(あんずや)
大阪氏北区天神橋1-18-19 フラットワン天神橋1F
tel:050-3694-5337
火‐土曜日10:00‐20:00
定休日:月曜日
不定休:日曜日
HP:http://anzucolocolo.blog.fc2.com/
インテリアデザイン・ロゴ・ショップカードデザイン・撮影:村松英和デザイン
HP:http://www7b.biglobe.ne.jp/~hidekazooooo/
施工:株式会社オルタナ
http://www.alterna-design.jp/
村松英和デザイン
京都市中京区西ノ京小堀池町6ー6
TEL/FAX:075-811-7075