アンズ舎(あんずや) その1
以前こちらで「ちいさな喫茶店」というタイトルで書いておりましたアンズ舎さん。先日撮影をさせていただきました。
「ちいさな喫茶店」
http://d.hatena.ne.jp/yururilife/20120716/1342454377
大阪天満宮に面し、天神橋筋商店街からすぐのマンションの1階にあり、一帯は賑やかでコテコテの大阪情緒を味わえる立地です。新旧様々なお店が通行人にグイグイ迫ってくるような街並みの片隅に、ひっそりとそしてちょっととぼけたような表情のお店がアンズ舎さん。
上の写真を見ていただくと何かに丁度良いスペースに思えませんか?
そう、実はマンションの一台分の駐車スペースとして設けられていたスペースで、そこをちいさな喫茶店として計画致しました。
女性店主ひとりで切り盛りされるお店の内容は、
・サイフォン珈琲や焼き菓子などを提供される。
・店主の以前からのお付き合いのある手づくり作家さんの商品を展示・販売を行い、不定期でワークショップ等の催事を予定。
・老若男女問わず様々な人々にお客さんとして来ていただき、店主との会話、またひとりの時間を楽しんでいただく。イメージとしては、昔ながらの喫茶店の店主とお客さんの関係性を築けるようなお店。
特に三つ目のご要望は、最初にこの車一台分のスペースを見たときとても効果的だと感じました。昔の喫茶店って、机、ちっちゃいですよね?隣の席、近いですよね?あの喫茶店のほっこり感は、あの狭さがポイントだったりするんです。空間というのはその用途や意図によって丁度良い広さ・狭さというのがあります。一般的にご自分の住まいやお店のイメージをされる際に、ついつい仕上げ素材や家具、雑貨に意識がいきがちですが、この空間の広さ・狭さはそれ以上に大事です。
「ちいさな喫茶店」アンズ舎さんですが、書き出すと止まらなくなってきたので今日はこのあたりで。
続く。
村松英和デザイン
京都市中京区西ノ京小堀池町6ー6
TEL/FAX:075-811-7075