村松英和デザインのBLOG

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下鴨の家 その1


先日引渡し致しました戸建リノベーションです。

当初はクライアントは古くなった浴室などの水周りを改善することをお考えでした。
そこから一日のうちで長く過ごす部屋も大切なので改修されたいという流れで、以前「京あめクロッシェ」を手掛けさせていただいた景アートという職人集団にお声かけいただきスタート致しました。

クライアントは70代とは思えないバイタリティーのあるお父さんと娘さんの住まいです。

要望として、
・先述にありました水周りの老朽化した部分の改善
・冬場の寒さの改善
・自宅で料理にまつわるサロンを企画される予定なのでキッチンダイニングを重視
・お知り合いの手作り作家さんの作品を飾れるようなコーナーをご希望されていました。

計画建物は京都特有の「うなぎの寝床」で北側の道路側以外にある掃き出し窓以外はほぼ採光の採れない状況で、その中で2階建ての1階のみの改修となっています。

計画はまずは当初のご要望の水周りである浴室、洗面、便所を広くかつ清潔感とコストを優先し改善しました。
冬の寒さの原因は断熱が十分ではなかったのが解体時にわかり、標準的な断熱を施し、また床下も土が現しだったので土間コンクリートを施しています。

先述しました通り、採光が北側の掃き出し窓1ヶ所からしかとれないことから限られた”光と風の通り道”を作ってあげるようなイメージで計画しています。それらと相反する空調使用時の効き具合を考慮して部屋を仕切れるようにしています。玄関ホールとダイニングを仕切る太鼓張り襖は少ない光を行き届かせるよう意図しています。また空気層があるので少しの断熱効果も期待しています。また掃き出し窓以外の既存小窓の内側に障子や木製サッシを設けることで見栄えを整えるとともに空調の効果を手助けてしています。

キッチンダイニングはサロン空間としても使えるようにとのことでしたので日頃からすっきりお使いいただくことも考慮して食品庫を別に設け、キッチンと大きなダイニングテーブルセットをゆったり設置した空間となっています。

お知り合いの手作り作家さんの作品を飾れるように玄関入ってすぐの階段下のスペースと、元々物置き場になっていた玄関横の部屋を玄関ホールとし空間に合ったボリュームの違い棚を大工さんの提案を元に検討し設置しています。



つづく。。













施工提案:景アート
デザイン・撮影:村松英和デザイン


村松英和デザイン

京都市中京区西ノ京小堀池町6ー6

TEL/FAX:075-811-7075

HP:http://www7b.biglobe.ne.jp/~hidekazooooo/



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