村松英和デザインのBLOG

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椅子張り職人さんの名刺

椅子張り職人さんご夫婦の名刺のデザインです。

椅子張り職人?
なかなか一般の方々には馴染みのない職人さんなのかもしれません。
簡単に説明すると椅子やソファの座面や背もたれにクッションを入れ布や革を張る仕事ということになるのかな。

新しい椅子への張り仕事もされていますが、ご夫婦共に古いものへの愛情がとっても深くそんなご夫婦に相応しい名刺をデザインさせていただきました。

ご要望はこれ以上なくシンプルに

「奇抜でなく歳をとっても使い続けられる名刺」

そもそも名刺って、すごく大事だと思うんです。それはコストをかければいいという意味ではもちろんなく、名刺をみればその人・会社が伝わる、言ってしまえば「分身」になっていればいいなと。
さらに付け加えるならば、僕がご依頼を受ける際にいつも考えるのは名刺も空間も同じで、「その方のこれまでと今を感じられつつ、その先をカタチにする」ということかなと思っています。

それにはお客さんが真に求められている、あるいは目指されているのは実はこういうことなんじゃないか?と僕の経験的、かつ客観的にご提案というカタチで疑問を投げかけるという感じ。そうすると「いやいやそうじゃない」となるのか「そうかもしれない」はたまた「その通り!」となるのか、プロジェクトのスタートはいつもそこから。

今回は「これまでの10年間」と「これから」をご本人たちが意識して話されているのがとても印象的で、僕の考えていることとリンクしていたのでついつい文章が長くなってしまいました。。

話を戻しましょう(笑。
デザインは、懐かしさもあり、かつ凛とした印象の縦書きとしました。
椅子張り仕事の「縫う」作業を表す「ステッチ」モチーフを日本語と英語表記とのスペース部分に配することで、日本語/英語の縦/横表記を切り返し線としました。
ロゴマークと上記のステッチは活版の空押しとして、必要な情報を見やすくかつ奥行きのあるグラフィックとしました。紙は活版印刷との相性もとてもよい素朴でいて腰のしっかりしたケント紙としました。
全体的に昔ながらの名刺の雰囲気もありつつ、少し今を感じられる名刺になりました。

愛着のあるお家やお店の椅子がしょんぼりしてきたら一度ご相談されてはいかがですか?



村上椅子
〒602-0045 京都市上京区近衛殿北口町190
tel 075-451-3283fax 075-334-6003E-mail murakami.isu@gmail.com
http://murakami-isu.net/index2.html

※※※
昨年まで京都のショールーム兼工房で開催されていた「古イス市」。今年は福岡県のおもしろそうな会場で開催されます。
詳しくは上記ホームページにてご確認くださいね。

第五回古イス市
5月25日(土)〜27日(月)
午前11時から夕暮れまで
場所:山下カバン 福岡県うきは市吉井町939‐1 上村アパート2



村松英和デザイン

京都市中京区西ノ京小堀池町6ー6

TEL/FAX:075-811-7075

HP:http://www7b.biglobe.ne.jp/~hidekazooooo/




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