手間をかける。手間を掛けられる。

昨年看板と扉をデザインさせていただいた下鴨にある焼き菓子工房コレットさんのメンテナンスに昨日行ってきました。

看板と扉の木部に屋外用オイルを塗装したんですが、まあ暑い暑い。
炎天下の中、コレットのMさんにも脚立を支えていただいたりしながら昼過ぎに完了。そのころには僕はプールから上ってきた人みたいになってました（笑。連日の猛暑のここ京都。もちろん着替え持参なので問題なしでしたが着替えてもまた汗、汗、汗。

看板と扉は設置して一年半くらいが経ち、しかも東向きの店舗のため、特に看板はチークそのものの色からはだいぶ白けてきていました。樹種と条件によっては夏の数ヶ月で銀灰色にかわることも多いです。今回は色味こそ薄くなってきていますが、こうやってオイルを施してあげることで少ししっとりとした表情も戻り、かつこの手間を繰り返していくほどに深みのある風合い、そして耐久性が徐々にあがっていく。手間をかけ、効果が出てくれば愛着が湧くんですよね。

これは店舗や住宅で見かける古材（特にかなりハードな使用感のある風合いの木材）だけでできた空間では得ることのできないモノと人との関係なんじゃないかなと思ったりします。「古材に価値を見出し大事に使う」のと「新しく切り出された木材を手間をかけて使い続ける」、両方すごく大事だと思っています。

画像はシーズン時には様々な種類のリンゴのタルトがお店に並ぶこともあってリンゴの木をモチーフにデザインした看板です。上の窓に目を向けると本物の木（街路樹ですが）が映りこんでなんとも不思議な画。

しばらく休暇をとられていたコレットさんですが、23日からまた営業を再開されますよ。ぜひ。

以前の記事はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/yururilife/20121026/1351246872

その他、コレットさんの記事はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/yururilife/20120408/1333852594
http://d.hatena.ne.jp/yururilife/20120303/1330788340
http://d.hatena.ne.jp/yururilife/20120426

村松英和デザイン

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