着々と。

今春終わりに着工した住宅が今秋の引渡しに向けて着々とカタチになってきました。

今回のクライアントは期間で言えば高校からなので20数年来の友人。
これだけ長い付き合いのクライアントは初めてなのですが、いざプロジェクトがスタートすると僕のスタンスはこれまでのクライアントとほぼ同じなのに自分自身びっくり（話し方はさすがに違いますが）。

住まいに限ると常々クライアントとはほぼ同じ立場で計画していくというのが少なくとも僕の性に合っていると思っています（とは言えお互い全くのフィフティーフィフティーのパワーバランスでは物事が進まないので気持ち半歩前に出る感じでしょうか）。逆にいえばその分クライアントにあれこれ悩んでいただくことも多いかもしれません。今はあまり使わないかもしれませんが、よく「納得した家を建てるなら三軒建てないと」みたいなこといわれてましたよね。あれってホントいい加減な話だと思います。そもそも庶民は三軒も建てられないし！
クライアントを悩ませることはたいていイメージしづらい些細なところですが、やっぱりそういう積み重ねが前述のような「迷信」を生まない方法のひとつだと信じています。

話を戻して、これまでのクライアントにはちょっとしたことでもなるべく好みや暮らし方を話して（考えて）いただき、それを推進力にアイデアを練り、ときに良くないと思うものは正直にその理由と共にこちらから提案をするということをしてきました。結果的には、今回の友人のプロジェクトもそういったところでは同じ接し方をさせてもらっています。逆にいうと分け隔てなくクライアントには接してこれていたのかなと思う（毎回反省することはありますが）と同時に、そういうカタチで進めさせていただけるクライアントに恵まれてきたのだなあとつくづく幸せだなと思います。ありがとうございます。

このプロジェクトはこれから仕上げの段階に入りますが、クライアントさん、協力業者さん、よろしくお願いいたします！

村松英和デザイン

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