心地よさ
昨日は1年前に改装させていただいたお宅にお伺いしてきました。
私の両親と同年代のご年配のお客さんなので空間自体は落ち着いた感じでまとめさせていただいたのですが(引渡し直後の記事はこちら→http://d.hatena.ne.jp/yururilife/20140503/1399129063)、住まいに関する感覚がとっても自然で個人的に共感できるんです。
昨日の京都は夏日で暑い日でしたが、庭に面するサッシも網戸も全開にされていてそよ風が気持ちが良い。どうも網戸がお嫌いで気候のよい時期はなるべく網戸も使わず窓を開けているとのことでいろいろ虫が入ってくるんですよねって笑いながらお話されてましたが、ああ、なんかこういう感、わかるなあと。網戸をしめているときと網戸をあけているときでは風の流れが明らかに違うんですよね、実感として。
また計画時のヒアリングでは既存床のやりかえの話もありました。表面が透明の塗膜で覆われた一般的なフローリングを張られているんですが、「足ざわりがべたっとして好きじゃないんです」とおっしゃっていたので僕もそう感じると盛り上がったのですが、ご予算内での優先順位からお客さんも僕も泣く泣く見送ることに。
共通するのは、『心地よさ』。
あらゆるシチュエーションや使い手を研究し尽くした既製品や便利なグッズの数々。僕もお客さんに合わせて採用するパーツはありますが、良い悪いではなく僕個人的な感覚からすると表面的な「快適」を求めると本当の『心地よさ』が見えなくなっていることって世の中で結構あるんですよね、ということを改めて感じた次第です。
自戒をこめて、「お手軽」はほどほどに。
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村松英和デザイン
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