村松英和デザインのBLOG

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_AND Bread kitayama(アンドブレッド北山)@京都北山


『_AND Bread kitayama(アンドブレッド北山)』


3月初旬にオープンされたパン屋さん。


今回はロゴデザインと印刷物、そして店舗デザインをさせていただきました。

冒頭から話はそれますが、この北山というエリア、ちょうど僕が高校生だった20数年前はBEAMSをはじめ、おしゃれなお店が多く並び、その当時の僕の目からは少し大人でキラキラした街というイメージでした。今でも初めてBEAMSに買い物に行った店内の上質なイメージ(当時は古着屋さんくらいしか知らなかったので)、そして初めて黒のフリースのハットを買ったときのドキドキ感は今でもよく覚えています。

時は流れ、現在はその当時ほどのキラキラ感はなくなりつつあるのが正直な印象ですが、またカタチを変えて賑わうエリアでもあるのかなと個人的には感じています。店主さんのご出身は関東圏で、このエリアの変遷は当初はご存知ありませんでしたが、物件取得に際し、同様の話を他でも伝え聞かれた上で、ただパン屋さんを開業するというだけでなく、お店を構えることで、それが地域にとって良い効果が波及することを強く想われていました。









この建物は元々は割烹料理店で目指される方向性も違うこともありますが、老朽化もあり、一旦スケルトン状態として新たに計画しました。

パン屋さんとしては売り場は最小限のスペースです。

その小さな空間を北山という地から連想される杉材を内外装に適度な分量で、かつ密度をもってしつらえました。
什器関係はコストを考慮し、家具造作ではなく、全て大工さんにお願いできるデザインとしたことと素材感により、程よい親しみと力強さを感じられるように考えてました。

出入口の扉のハンドルは、パン屋さんということで、パン生地をこねる道具として麺棒(この長さは蕎麦用)をそのまま使用し、それを取り付ける金物は真鍮でオリジナル製作しました。こういう写真映えしない、けどちゃんと理由があり美しいものが好きです。ぜひお店にいっていただき麺棒を握りパン作りをイメージして扉をあけてみてください(笑。

またイートインスペースはありませんが、ご要望としていただいたお客さんや近所の方にも使っていただけるベンチを店先設置されたいとのことだったので、店内什器と同様に杉の流通材を束にしたオリジナルとしました。ポイントとしてSUS製の肘掛けを設けることで年配の方にも立ち座りがしやすいものとしました。



ロゴには「一本の小麦」というお題をいただき、力強い小麦が育つ大地をこの北山というエリアと重ねて表現しています。
ショップカードは食パンをイメージして角をR加工しています。



シンプルに素材の力強さを感じられるパンをぜひお買い求めに訪れてみてくださいね。


_AND Bread kitayamaさんの定休日、営業時間等はしばらくはfacebookページ↓をご確認ください。


アカウント @and bread kyoto


もしくは、https://www.facebook.com/andbread.kyoto/




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